
こんな疑問にお答えします。
本記事の内容

こちらの記事では映画のネタバレとなる箇所が一部あります。
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もくじ
TENET(テネット)登場建築・ロケ地まとめ
テネットはデンマーク、エストニア、インド、イタリア、ノルウェー、イギリス、アメリカと、
7カ国にも渡ってロケをしていたようです。この記事ではそんなワールドワイドな撮影の舞台となった
各国の建築物についてご紹介していきます。
TENET 登場建築まとめ
- Linnahall
- Oslo opera hause
- KUMU museum
- Reform Club
- Locanda Locatelli
- cannon hall
- The Thief hotel
- Gateway of India
それでは早速いってみましょう!
Linnahall
設計 | Riina Altmäe, Raine Karp |
竣工 | 1980 |
場所 | タリン、エストニア |
ウクライナのキエフのオペラハウスは、実はエストニアのこちらの ホールが舞台となっていたんです。
こちらのLinnahallは、もとは1980年のモスクワオリンピックのセーリングイベント向けに設えられたようです。
それもあってソ連共産主義にみられるブルータルなコンクリート建築の様相を呈しているのもうなずけます。
ちなみに、劇中の逆行カーチェイスが撮影されたのもエストニアで、場所はPärnu Highwayという高速道路であるようです。
Oslo opera hause | Norway

設計 | Snøhet(スノヘッタ) |
竣工 | 2007 |
場所 | オスロ、ノルウェー |
ノルウェーのオスロにあるこちらのオペラハウスは、劇中でも印象的な場面で用いられていますね。
後に紹介する「The Thief hotel」も同じくオスロの位置するホテルです。
KUMU museum
設計 | Pekka Vapaavuori(ペッカ・ヴァパーヴオリ) |
竣工 | 2006 |
場所 | タリン、エストニア |
こちらは劇中では、オスロ空港のフリーポートとして描かれていますが実際はエストニアに存在する美術館であるようです。
劇中では「スイスの銀行」のように不透明だと揶揄されていましたが、
設計はフィンランド出身の建築家ペッカ・ヴァパーヴォリで、建物自体からもどこか静謐な空気が漂います。
Reform Club
設計 | Charles Barry (チャールズ・バリー) |
竣工 | 1837 |
場所 | ロンドン、イギリス |
こちらは主人公が老紳士クロスビー卿(マイケル・ケイン)と落合う場面に用いられています。
ここで主人公着ているスーツをクロスビー卿は「億万長者を名乗るなら、ブルックス・ブラザーズではだめだ」と諭すのは名場面ですが、
劇中では実はフルオーダーメイドのスーツを採用していたようです。
Locanda Locatelli
設計 | インテリア:David Collins |
場所 | ロンドン、イギリス |
こちらは主人公とキャットがはじめての食事をとる場面に用いられています。
cannon hall
場所 | ロンドン、イギリス |
キャットが自分の息子の通学を見送る場面に使われています。
劇中でも度々登場しますが、よくよく読み込むと実はかなり重要な事実が隠されている場所でもあります。。
The Thief hotel
設計 | Mellbye Architects |
竣工 | 2013 |
場所 | オスロ、ノルウェー |
こちらは前述のノルウェイでオペラハウスと同様、主人公とニールがフリーポートへの潜入を
打ち合わせる場面で撮影されています。
Gateway of India

設計 | George Wittet |
竣工 | 1924 |
場所 | ムンバイ、インド |
こちらは主人公がプリヤと面会する場面で使われています。
インド、ムンバイでは都市のアイコンとして観光やイベントも盛んに行われている場所です。
まとめ

テネットでは世界各国の建築物がロケ地として用いられていましたが、
みなさんが知っている建築物は少なかったのではないでしょうか。
アイコニックな建築ももちろん観ている観客を引き込む要素にはなるのでしょうが、
今回観てきたように、テネットで描かれている独特な映画世界や、シックでスタイリッシュな上流社会を描くにふさわしい
控えめでいて、存在感のある建築物が名を連ねていたのではないでしょうか。
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