個人事業主としてお仕事をされている方の中には「屋号(やごう)」をもって活動されている方もいらっしゃるでしょう。
屋号とはかんたんに言えば会社で言う社名のことです。

節税や、クライアントへの信用の為にも個人事業主として開業届を提出し、屋号を持って副業を行っています!
今回は「屋号」ってそもそもなんですか?という方や、屋号のメリット・デメリットについて聞きたいという方のために、
ぼくの経験に基づいて屋号のあれこれについて解説していきたいと思います。
結論
個人的には屋号はあったほうがいいです。名刺や、契約書、銀行口座にも表記できるので
クライアントからの信用度も違いますが、まあなにせモチベーションがあがります!
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屋号とは「開業届け」を出して、「個人事業主」になっていないと設けることが出来ないものです。
そもそも自分が個人事業主になるべきかどうか?というところから知りたい方はこちらの記事もおすすめです。
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副業会社員は個人事業主になるべき?メリット・デメリットを解説
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開業届の提出には「開業freee」という無料のサービスがおすすめです。
僕自身も使ってみましたが、正直これがないとどれだけ手間がかかったことかと思います。。
屋号(やごう)ってなんですか?

先にも述べましたが、屋号とは会社でいう社名にあたるもので、「株式会社●●」の●●にあたるものです。
ですが、これが個人事業主に必要かと言われると、実は屋号はなくてもなんら問題はないのです。
個人事業主とはあくまで個人名が重要視されるシステムとなっていて、
税務処理上、屋号というのは実は全く関係がないのです。
ではなぜ「屋号」というシステムが存在するのでしょうか?
個人事業主になって感じた屋号をもつメリット

ここでは屋号の存在理由=メリットについて実体験から見ていきたいと思います。
屋号をもつメリット
- クライアントに信頼感を与える
- モチベーションが上がる
- 見積書、請求書等で、屋号を住所の代わりとすることができる
①クライアントに信頼感を与える
屋号をもつと屋号付きの銀行口座がつくれるんです。これが実は結構大きなメリット。
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【まずはこれ】副業におすすめしたい銀行口座
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例えば自分がクライアントだったとしたら業務報酬を振り込み際に「建築 太郎」みたいな
一般的な個人名の銀行口座よりも「 ArchiLadder 建築 太郎」のような屋号付きの銀行口座の方が安心ですよね。
他にも、名刺に屋号が刷ってあるだけで事業内容がわかると、よりスムーズに仕事を受注できるかもしれません。
②モチベーションが上がる
自分で屋号をつけて活動すると、自分の会社を持っているかのような責任感とやる気がみなぎってきます。
僕自身もブログの名前や、屋号をつけて活動をはじめてからより副業に身が入るようになり、収入も増えました。
③見積書、請求書等で住所の代わりとすることができる
これが地味に嬉しいんですよね。通常、個人でお仕事を受けると、
見積書・請求書を提出して業務を進めていくのですが、
一般的にはこれらの書類には会計上は請求者の住所・名前等の情報を記載する必要があります。
ぼくもそうですが、個人事業主の方は、自宅住所を事業の住所として登録しているケースが多いので、
例えば女性で一人暮らしの個人事業主の方なんかは、いくら取引先とはいえ、
自分の住所と名前をさらけ出すのは気が引ける方もいらっしゃるでしょう。
そんなときに、屋号を表示しておくと、住所を表示する必要がなくなるのです。
屋号をもつデメリット

実際に屋号をもってみて感じたデメリットはこんなところ。
デメリット①屋号付きの口座を作るには開業届が必要
→書類の記入が必要なのではじめは面倒に感じましたが、前述の開業freeeをつかえば無料かつスムーズです。
デメリット②良い屋号が思いつかない
→いざ考えるとなるとかなり時間がかかってしまうという方は少なくはないでしょう。
そんな方のために記事の後半で屋号がスムーズに決まる3つの方法をご紹介します。
センスの良い屋号を付けるときのポイント

ここらはどんな屋号がいいのか?ということについて僕が学んだ範囲で共有できればとおもいます!
センスのいい屋号をつけるためのポイント
- 濁点が入ってるといい?
- 業種
- オリジナリティ 造語、名前
- Aから始める
- 語呂の良さ
- 短さ
- 英語の用法には注意
- 被ってないか注意
濁点が入ってるといい?
皆さんの身の回りの企業を思い浮かべてみてください。
ドトール、アマゾン、グーグル、スターバックス。
これがもし、トトール、アマソン、クークル、スターハックスだったらどうでしょう?
濁点が入っていると単純に発音しやすいということもありますし、それだけでインパクトに残りやすいですよね。
業種がイメージしやすい
例えばデザイン会社なら「○○デザイン」となるのは自然ですが、
デザイン会社なのに「○○亭」となるとどうでしょうか。
ぼくならおいしそうなお惣菜屋さんを想像してしまいます。
こだわりも大切ですが、せっかくの屋号で異なる業種を想像させると、仕事の成約にも影響があるかもしれませんよね。
オリジナリティがある
一番手っ取り早いのは「ブリヂストン」や「ニトリ」のように自分の名前をいれたり
「ユニクロ」や「フェイスブック」のようにユニークな造語をつくることですね。
これなら被る心配もありません。
Aから始める
電話帳や名刺管理、一般的に企業名や名前はアルファベット,あいうえお順で整理されることが多いですよね。
そんなときに「A」から社名や屋号がはじまるとその先頭に配置されることになり、
後半のアルファベットに比べてそれだけ目に止まる可能性も高まりますね。
このことが理由でAからはじまる企業はとても多いんです。
語呂の良さ
発音してみて呼びやすい名前ほど浸透しやすいのは言うまでもありませんね。
少し読みづらいときは濁点をつけたり伸ばしたりして調整してもいいですね。
文字数が少ない
名前は短いほど覚えやすいですよね。
何度も繰り返し使う屋号はシンプルな方が実用的です。どうしても長めの屋号がよければ
略称をかんがえておくといいですね。
英語の用法には注意
今や英語の屋号・企業名は一般的ですが、
例えばlaboratory という言葉を社名につけたいとすると、そこでさまざまな選択肢がでてきます。
「teamLab」のように省略形にするのもありです。ですがここで、LABとすると、なにか特別な略称だとも取られかねない可能性もあります。で
アルファベットや前置詞、省略形の使い方は事前に確認しておきましょう。
被ってないか注意
会心の屋号が思いついたとしても、すでに使われているもの、
特に商標登録されてるものは使用できません。まずは同じ名前がないかググりましょう。
その他の屋号をつけるときの注意点
- 屋号の変更は後からでも可能。
- 「○○会社」「○○法人」「○○銀行」「○○証券」は使用不可。
- 事業が増えたときなどは複数の屋号を持つことも可能。
屋号の変更は確定申告時に新しい屋号を記入すればよく、申請等は不要です。

屋号の付け方に迷ったら

どんな屋号をつけたらいいか迷ってしまうというかたは少なくはないでしょう。ここでは3つの屋号の決め方についてご紹介します。
困ったときの屋号の決め方
- 名前ジェネレーターを使う
- 親しい人に客観的に決めてもらう
- クラウドソーシングで公募する
名前ジェネレーターを使う
ネットで検索すれば無料の自動名前精製サイトはたくさんあります。
いくつか試してこれだと思ったものをメモしておくといいでしょう。
親しい人に客観的に決めてもらう
これは僕自身が最終的に用いた方法です。
具体的には数案まで絞った上で、家族に投票してもらいました。第三者の視点というのはとても大切で、
自分が思ってもいなかったネーミングやセンスについて気付かされました。
家族以外にも、忌憚なき意見が求められる方なら俗柄を選ばず頼んでみてもよいでしょう。

クラウドソーシングで公募する
クラウドソーシングは仕事を受注する目的で利用するに留まらず、自分が仕事を発注したいときにも大変便利なサービスです。
例えばプロのコピーライターに考えて欲しい、
或いは広くアイディアを募りたいという方に最適なのがこちら。
日本全国からアイディアをコンペ形式で募集すれば自ずと競争原理でいい屋号がでてくるでしょう。
クラウドソーシングのサービス自体は無料で利用料は取引が発生した時のみなので、まだの方はサクッと登録しておきましょう。
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まとめ

屋号は、個人事業主に必須のものではないですが、せっかく個人事業主として活動していくなら、
取引先にも安心してもらえて、自分のモチベーションにもなるので決めておいて損はありません。
みなさんも是非この機会に素敵な屋号を考えてみてはいかがでしょうか。
ポイント
屋号うんぬんの前に、まずは個人事業主になること。
そして個人事業主になるには開業届の提出が必須。
まだの方は開業freeeで無料でサクッと提出してしまいましょう!
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