
BIMって習得必須なの?おすすめのソフトや特徴について知りたい。
こんなお悩みを解決します。
本記事のライター

本記事の内容
- BIMの概要
- Revit
- Archicad
- BIMの独学方法
結論
今回オススメする2つのBIMソフトは次のような方におすすめです。
Revitはこんな方におすすめ Archicadはこんな方におすすめ
本記事を参考にすると、業界でメジャーなBIMの特徴について理解できます。
読んだあとは自分の環境ややりたいことに合わせて、各BIMソフトの無料体験からはじめてみましょう!
もくじ
BIM(ビム)とは|建築ツール

そもそもBIMってどんなもの?という方のために、
まずはAutodesk社のこちらの説明分を引用しておきます。
BIMとは、Building Information Modeling(ビルディング インフォメーション モデリング)の略称で、
コンピューター上に作成した3次元の建物のデジタルモデルに、コストや仕上げ、管理情報などの属性データを追加した建築物のデータベースを、建築の設計、施工から維持管理までのあらゆる工程で情報活用を行うためのソリューションであり、また、それにより変化する建築の新しいワークフローです。
引用:Autodesk
建築BIM|ビムツール①:Revit(レビット)とは

運営 | Autodesk |
開発年 | 1997年 |
対応OS | Windows |
公式HP | https://www.autodesk.co.jp/products/revit/overview |
RevitはAutodesk社のBIM製品です。建築業界で働いているとAutodesk社のソフトを使う機会は多いので、
Autocadや3DSMAXなどとも相性がいいのは大きな魅力ですね
Revitについてはこちらの記事でメリット・デメリット・口コミについてより詳しく解説しています。
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Revit(レビット)特徴やデメリット、口コミを解説
続きを見る
関連記事
上記で述べたソフト以外にもAutodesk製品が気になる方や、Autodesk製品は全くの初心者ですという方は
こちらにAutodesk社のおすすめソフトをまとめていますので参考にしてみてください。
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Autodeskオートデスクとは?5つの人気ソフトの特徴を解説
続きを見る
Revitレビットの3つの特徴

Revitの特徴①:構造・設備と連携がとりやすい
Revitの場合は、デザインだけでなく設備や構造といった
テクニカルな検証もRevit単体で可能です。
一方でARCHICADは、設備検討には別途ソフト【MEP MODELLER】を別途購入(8万円程度)
とのデータ連携が必要になってきます。
電気回路や、構造解析作業等ハイスペックな実務機能もRevitだけで完結して行うことができるので、
より横断的な設計がスムーズに行えます。

構造設計特化の「Revit structure」、
設備設計に特化の「Revit MEP」があります。
Revitの特徴②:料金体系やコストはRevitのほうが導入しやすい

RevitとARCHICAD は料金体系が違うので一概には比較できませんが、
念の為2020年現在の両サービスのコスト感を表にまとめてみました。
学生・教職員 | 無償体験版 | 1ヶ月 | 1年 | 3年 | 本体価格 | |
Revit (税込) | 1年無償 | あり | 48,400円 | 388,000円 (1ヶ月あたり ¥32,359) | 1,048,000円 (1ヶ月あたり ¥29,120) | - |
ARCHICAD (税別) | 1年無償 | 通常なし soloあり | - | - | - | 通常:840,000円 Solo:345,000円 + 「VIPservice」という 最新版ARCHICAD ライセンスの利用サービスに要登録 <通常> ・シングルライセンス 120,000円 ・複数ライセンス (1ライセンスあたり) 98,000円 <Solo> ・Vip service初期費用 18,000円 (当初3ヶ月分料金, 4ヶ月目以降は月額¥6,000) |
※金額は2020年4月現在のものです。
Revitは買い切りではなく、1ヶ月から3年単位でのライセンス契約ですが、
ArchiCAD は買い切りで、本体価格とは別途で
最新版利用のための「Vipservice」という費用がかかります。
さらに、ARCHICADには、「ARCHICAD 23」と「ARCHICAD solo」があり、
soloでは共同作業ができず単体使用でのライセンスとなります。
購入を前提の方にとっては
Revitの方が一ヶ月の短期間からでも利用でき、
購入価格を調整できるのでより購入しやすいです。
Archicadは料金体系がやや複雑で、
導入の手軽さはRevitの方に軍配があがるように感じます。
Revitの特徴③:国外シェアはReviT
Revitは開発国のアメリカでは圧倒的なシェアを締めています。
以下は2018年のアメリカでのBIMソフトのシェアを示しています。

アメリカ式の建設業体を取り入れる、シンガポールやドバイなどでも
Revitが主に使われているようです。
国内のシェアとしては半々な感じですが、
今後国際的に仕事をしていきたければRevitを抑えておきましょう

Revit(レビット)はこんな方におすすめ
Revitはこんな場合におすすめ
- 構造設備との一体的な検討を行いたい
- BIMを買い切りではなく,フレキシブルに使いたい方
- 海外案件などに従事する方
建築BIMツール②:ARCHICAD|アーキキャドとは

運営 | GRAPHISOFT |
開発年 | 1982年,日本導入は1994年 |
開発国 | ハンガリー |
対応OS | Mac/Windows |
公式HP | https://www.graphisoft.co.jp/ |
ARCHICADアーキキャドの3つの特徴

ARCHICADの特徴①:レイヤーの概念を残したBIMソフト
ARCHICADはCADユーザーにとっては馴染み深い
レイヤーによる表示/非表示機能がついていますので、
BIMをはじめて触る方でも操作に比較的慣れやすいです。
ARCHICADの特徴②:Rhinoceros+Grashopperとの連携で複雑なデザイン検討も可能

こちらの記事でも紹介していますが、
Rhinoceros+Grashopperは、より高度で美しいパラメトリックデザインを
スピーディーに検討していくためには欠かせないツールです。
ARCHICADではRhinoceros+Grashopperとの連携が可能なので
非常に意匠性の高いBIMソフトであると言えます。
ARCHICADの特徴③MACで使用できる
MacユーザーでもBIMを使用できるのがARCHICADの強みです。
Revitは,同社3dsmaxと同様、MacOSでは使用できず、
Windowsの操作性を踏襲しています。
操作性も、Revitの操作には慣れが必要だと言われている反面、
ARCHICADは、BIM初心者もより馴染みやすいという声は多いです。
ARCHICADアーキキャドはこんな方におすすめ
ARCHICADはこんな方におすすめ
- 操作が比較的簡単なソフトではやくBIMに慣れたい方
- Rhinoceros+Grashopperと連携でより自由なデザイン検討をしたい方
- Macユーザーな方
ARCHICADアーキキャドのダウンロード・無料体験版

ARCHICADは下記GRAPHISOFT公式サイトより購入・無料体験可能です。
学生教職員は無料ライセンスがありますし、
まずは無料体験版で使用してみることをおすすめします。
※GRAPHISOFT公式HPへのリンクです。
建築BIMビムツールの独学方法

双方のBIMソフトの独学には、本や、Youtubeで独学で学習するにはなかなか難しい面もあります。
学校に通うという手もありますが如何せん授業料は高額なので、
「Udemy」というオンラインプラットフォームで講座動画の視聴がおすすめです。
質疑も出来て、30日返金保証と購入前の無料視聴もあるので安心して利用できますね。
以下の記事でUdemyの概要も解説していますので興味のある方はぜひご覧ください。
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UdemyがCADや3Dなど建築ソフト独学におすすめな理由|メリット+デメリット解説
続きを見る
まとめ:まずは無料体験版からBIMを始めてみましょう!

BIMは必須ではないにしても、習得しておくと便利な場面も多いのが実情です。
これから自分の職能の幅を広げていきたい方は習得しておいて損はありません。
ぜひそれぞれのサイトからまずは無料体験版をダウンロードしてみてください。
※公式サイトへのリンクです。
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BIMソフトを入れてみたらこちらの記事を参考にあわせてレンダラーも入れていきましょう。
外部レンダラーはBIMで立ち上げているモデルを元に美しいパースを短時間で書き出してくれますよ。
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建築パース初心者向け|おすすめ3Dレンダラー5選を比較紹介
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BIMスキルは、使えるユーザーがまだ少ないので、一度習得すると転職や副業にも有利になってきます。
クラウドソーシングなんかを見てもBIM系の案件は高額なので、それだけ重宝されているんですね。
副業、転職系の記事についてはこちらも合わせて御覧ください。
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それでは引き続き当サイトの建築系有益情報をご活用ください。