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本記事のライター

学生時代から3Dでパースを作ってきてもう10年ですが
実務でもよくパースをつくっていますよ
本記事の内容
- 失敗しないレンダラー選びの5つのポイント
- レンダラーおすすめ5選を比較
①V-RAY②Corona Render
③Enscape
④Lumion
⑤Twinmotion
今回はおすすめのレンダラー5選を、特徴ごとに比較&ランキング形式で解説をしていきます。
本記事を参考にすると、初心者でも人気のレンダラー5つについて理解できます。
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レンダラーは単体で使うのではなく、3DSMAXなどの3DCG、3DCADソフトや
BIMソフトと組み合わせて使用するのが一般的。
まだ3Dソフトを導入されていない方はこちらの記事もぜひ御覧ください。
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もくじ
パース初心者も失敗しない3Dレンダラー選び5つの要点

5つのポイントはこちらです。
レンダラー選びのポイント①:自分が使うソフトとの相性
レンダラーは基本的にはWindowsOSでしか使えません。
Macをお使いの方はBootcampを使ってWindowsOSを実装しましょう。
参考:「Boot Camp アシスタントで Mac に Windows 10 をインストールする」

一部Macで使えるレンダラーもあります。
また、例えばV-Rayなら「V-Ray for Rhinoceros」のように
どのソフトに対応しているかとういことがソフトに記載してあります。
自分が使うソフトやOSに対応可能かどうかを調べた上で購入しましょう。
レンダラー選びのポイント②:利用に合わせた価格と購入形態
例えばV-Rayのライセンスには
1ヶ月,1年,永久ライセンスという3種のライセンスに分かれています。
永久ライセンス買い切りのほうが短期的なコストはかかりますが、
継続して使うのであれば、買い切りのほうが毎年更新するより安く済みます。
自分が使用したい期間や、使用頻度を考えて購入しましょう。
レンダラー選びのポイント③:ネット上での情報量
レンダリングソフトの学習で手頃なのは、
ネット上の解説動画やブログ記事をみることです。
せっかく苦労して選んだレンダラーも
自分で学べる情報がネットに乏しければ、その能力を活かすことは難しいです。
レンダラー選びのポイント④:体験版を使ってみる
レンダリングの設定方法や、レンダリング時間など
細かい性能差などは、実際にやってみないとわからないことも多いです。
どのソフトも体験版が用意されていますので、
本購入の前に自分で一度体験してみることをおすすめします。
レンダラー選びのポイント⑤:できれば利用者の声を聞く
知人や友人にレンダリングやPCのスペックについて
詳しい方に相談してみるのもいいでしょう。
ただし、人それぞれで使用環境は違うので
あくまで1意見として参考にしておいて自分で考えることも大切です。
建築パース3Dレンダラー5選を比較

レンダラーでおすすめなのは下記5つです。
- V-ray:業界シェアNO1の高評価レンダラー
- Corona Renderder:MaxとChinema4Dの静止画にはこちら
- Enscape:最速のリアルタイムレンダリング
- Lummion:BIMとの連携やムービー制作に
- Twinmotion:2020年時点最安の永久ライセンス
1つずつ特徴を紹介していきます。
この5つはネット上に解説動画も多く、
初心者も独学で十分使えますので、自分に合ったレンダラーを選びましょう。
建築パースおすすめ3Dレンダラー①:V-Ray (ブイレイ)
開発元 | Chaos Group Ltd |
開始年 | 1997年 |
開発元拠点 | ブルガリア共和国ソフィア |
対応ソフト | autodesk 3ds Max autodesk Maya MAXON Cinema 4D Rhinoceros 3D (V-Ray for Grasshopper 含む) SketchUp SketchUp for Mac OS X edition Blender Nuke MODO KATANA Houdini Form-Z |
公式HP | 日本代理店|https://v-ray.jp/ 公式サイト|https://www.chaosgroup.com/ |

僕がよく使っているのはV-rayです。
業界的にも3dsmax+Vrayが最も多いと感じます。
V-rayの特徴①:建築業界シェアNo1で、ネット動画も多く学びやすい

ご覧の通り2019年時点では、
V-rayだけでも業界の約6割のシェアを締めています。
業界シェアNo.1だけあって、レンダークオリティも高く
ネット上にもたくさんのチュートリアル動画があるので
初心者でも動画を見ながら進めればすぐに使用可能です。
3位のCoronaは日本では馴染みがないですがCinema4Dや3dsMaxと連携可能です。
フォトリアルなレンダリングに定評があり、価格もV-Rayよりお安いので、
Cinema4D、3dsMaxユーザーは必見です。
V-rayの特徴②:対応ソフトが多い。
業界シェアNo.1だけありますが、
建築系で使うほとんどのソフトに対応しているのがV-rayの強みです。
後ほど紹介するレンダラーではカバーできていない
Cinema4Dや、FormZなど、
ヴィジュアライゼーションに特化したソフトにも対応可能です。
V-Rayのソフトは基本的に、V-Ray for Rhinocerosのように
1ソフトに対しての買い切りで、複数のソフトに使いたい場合には
それぞれでライセンスを購入する必要があります。
V-rayの特徴③:きれいに早くパースをかける
こちらの記事にも比較がありますが、
実際に使ってみている感じ、GPUの性能にもよりますが
比較的早くきれいにレンダリングできます。
Autodesk Raytracer | V-Ray for Revit | |
---|---|---|
解像度 | 1,500×2,000 | 1,500×2,000 |
品質 | 最高 | Medium |
レンダリング時間 | 2時間43分45秒 | 24分24秒 |
表の引用:cadjapan.com
V-Rayはこんな人におすすめ
- まずはレンダリングをやってみたい方
- 料金を安く抑えたい方
- 独学でレンダリングを学んで行きたい方
- 特定の3DCADソフトと連携させてでパースを作りたい方
建築パースおすすめ3Dレンダラー②:Corona Renderer(コロナレンダラー)
開発元 | Chaos Software Ltd. |
開始年 | 2009年 |
開発拠点 | ブルガリア |
対応ソフト | 3DS MAX cinema4D |
公式HP | 公式サイト|https://corona-renderer.com/ |

海外でのシェアは高く、プロも愛用するソフトウェアです
Corona Rendererの特徴①:操作が簡単
Colona Rendererは前述のV-RAYなんかに比べると、
マテリアルや環境設定操作が非常にシンプルで、初心者でもすぐに慣れることができます。
Corona Rendererの特徴②:クオリティが高い
知人でMAX+Colona Rendererを使用しているCGデザイナーがいますが、
建築静止画を描くならColona Rendererが、クオリティにも、操作性にも優れていて、おすすめとのこと。
Rhinoやその他のソフトとの連携はできませんが、その分、
MaxとCinema4Dを愛用するプロの間では、愛用者も多いようです。
Corona Rendererの特徴③:V-rayとの互換性がある
Colona Rendererを運営するのは、V-RAYを開発したブルガリアのChaosGroupなので
Colona RenderderとV−ray間の互換性も嬉しいメリットの一つです。
V-rayユーザーで設定したマテリアルやライティングも引き継げてしまうので
データのやり取りが頻繁な場合も助かりますね。
Corona Rendererはこんな人におすすめ
- 3DSMAXユーザーな方
- cinema4Dユーザーな方
- 操作性が簡単ものを選びたい方
建築パースおすすめ3Dレンダラー③:Enscape(エンスケープ)
開発元 | Enscape GmbH |
開始年 | 2015年 |
開発拠点 | ドイツ |
対応ソフト | Revit SketchUp Rhinoceros 3D ArchiCAD Vectorworks |
公式HP | https://enscape3d.com/ |

リアルレンダリングや、VRデモが可能です。
Enscapeの特徴①:とにかく早い
これが僕がEnscapeを導入するに至った決め手なのですが、
Enscapeはリアルタイムレンダリングを特長にしていて、
起動したまま、スクリーンショットを保存する感覚でばんばん
高クオリティなパースがでてくるので、作業効率が格段にあがります
Enscapeの特徴②:マテリアル設定は3DCAD側の設定のみでOK
例えばRhinocerosでEnscapeを起動すると、Rhinocerosで作成したマテリアルを
そのままEnscape上でレンダリングしてくれます。レンダラー側でのマテリアル設定が不要なのはとても快適です。
Enscapeの特徴③:VRウォークスルーも手軽
Enscapeは、建築系ソフトへの対応の幅も広く、RevitやArchiCADといったBIMでの
レンダリングや、ウォークスルーにも対応しているので、
よりリアルな設計検討にも使用することができます。
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RevitとArchicadの特長や価格を比較|建築BIMビムツール
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Enscapeはこんな人におすすめ
- とにかく爆速でレンダリングを終わらせたい方
- BIMソフトとも連携させたい方
- VR利用を検討中な方
建築パースおすすめ3Dレンダラー④:Lumion(ルミオン)
開発元 | Lumion |
開始年 | 2010年 |
開発拠点 | オランダ |
対応ソフト | SketchUp Revit ArchiCAD Vectorworks Microstation 3DS MAX Rhinoceros |
公式HP | 日本代理店|https://lumion3d.jp/ 公式サイト|https://lumion.com/index.html |

学生版は無料なので建築学生の方のシェアも多いですね。
Lumionの特徴①:建築特化のレンダラーでBIMとも連携可能
建築特化のレンダラーなので、SketchUpやRhinocerosはもちろん
RevitとArchiCADにおいては、
Lumionへの無料のプラグインソフトがあるので、
BIMユーザーのレンダリングには最適です。
Lumionの特徴②:アニメーション制作に便利
LiveSyncというLumion独自の機能で
モデリングソフトでの変更も、LUMIONでリアルタイムで適用されます。
これはV-rayでも設定は可能ですが、Lumionがややシンプルです。
細かな設定を変更しながら編集が進められ、ウォークスルーなども制作できるので
映画のようなムービープレゼンテーションにはうってつけです。
Lumionの特徴③:初心者も安心のWEB無料講習あり
Lumionの日本代理店版公式HPへアクセスすると、
無料のWEB講習を受講することができます。
講習は予約制で、ZOOMを使って行われています。初心者でも安心して始められますね。
Lumionオンライン講習
Lumionはこんな人におすすめ
- BIMソフトと連携させたい方
- アニメーション制作も検討中な方
- ZOOMを使った無料WEB講習を利用したい方
- 無料版を利用したい学生の方
おすすめレンダラー⑤:Twinmotion(トゥインモーション)
運営 | Epic games |
開始(買収)年 | 2019年 |
開発拠点 | アメリカ |
対応ソフト | ARCHICAD Revit ScketchUp RIKCAD Rhinoceros 3dsmax |
公式HP | https://www.unrealengine.com/ja/twinmotion |

学生版も無料でMacにも対応していて、今後シェアが増えそうな予感です。
Twinmotionの特徴①Mac版に対応している。
なんとこのTwinmotion,MacOSにも対応しています。
レンダラーは基本的にWindowsOSでしか使用できないので、
諦めていた方もTwinmotionなら、
Bootcampで無理にMacにWindowsOSを入れなくても大丈夫です。
Twinmotionの特徴②:グラフィックがきれいでVR作成も可能
TwinmotionはゲームレンダラーのUnreal Engine 4を開発する
Epic Gamesに2019年に買収されています。
Unreal enginのノウハウを活かした美しいグラフィックに加え、VRとの相性も良いです。
Twinmotionの特徴③:有料版のなかでは安い
一概に比較するも難しいでしょうが、
例えばRhinocerosの外部レンダラーの価格比較をしてみると、
単純な価格だけでいえば、Twinmotionは永久ライセンスが最も安いレンダラーです。
1ヶ月 | 1年 | 永久 | |
V-ray for Rhinoceros (日本代理店 Oakcorp) | 7,700円 | 45,100円 | 97,200円 |
Lumion (上段がPRO版,下段が通常版) | − | 150,000円 75,000円 | 450,000円 225,000円 |
Twinmotion2020 | − | − | 28,050円 (通常は |
※2020年4月21日現在の情報。 ※金額は税別。
Twinmotionはこんな方におすすめ
- Macをつかっている方
- 高画質なVRムービー制作がしたい方
- BIMとの連携を考え中な方
- 無料版を利用したい学生+最安で永久版レンダラーがほしい方
建築3Dレンダラー独学に行詰ったらUdemyもおすすめ
レンダラーはブログ記事やYoutubeを見ながらでも学習できますが、
自分が学びたいことがクリティカルに解説されていないことも多いです。
そんなときはUdemyを利用して学ぶこともおすすめです。
動画の質も高く、ピンポイント利用やセール利用で
スクールに通うより安価に済みます。
返金保証+購入前の無料視聴も可能なので失敗なく良質コンテンツを学べます
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まとめ

今回ご紹介した外部レンダラーは、
既にsketchUpやRhinoceros,3dsmaxなどのモデリング系3Dソフトの
利用がある程度可能な方にはすぐにきれいな建築パースを描くことができます。
まだモデリングソフトを導入していない方は
まずは自分に合った3DCAD選びからはじめましょう!