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【新生活】現役建築家おすすめの名作リプロダクトチェアまとめ

2020-03-01

この記事のライター

今回は、デンマーク、フィンランド、スウェーデンと北欧を留学で渡り歩いた

建築家の僕が、インテリア初心者でも手軽に入手できるリプロダクト家具について 紹介します。

リプロダクト家具とは何か

そもそもリプロダクトとはなんなのでしょうか。つい最近まではレプリカと呼ばれたりもしていました。

要は名作家具を、昨今の幅広い消費者ニーズに広く流通させることを目的として、

見かけは正規品をほぼ忠実に再現しながらも、

素材やディティールを見直すことで安価に作りなおされたモデルのことです。

リプロダクト家具を新生活におすすめしたい3つの理由

僕が新生活や、インテリアや建築の初心者の方への

はじめの一脚としてリプロダクト家具をおすすめしたい理由は以下の通りです。

  • 正規品に比べて、とにかく安い。
  • レプリカを知ると、正規品のクオリティがわかる。
  • 街中においてあるイスのことがわかってくる。

以下、順に解説していきます。

正規品に比べて、とにかく安い。

はじめに断っておくと、北欧に建築留学までしていた程、僕は名作家具が大好きです。

コペンハーゲンにある往年デンマーク名作家具がずらりと並ぶデンマークデザインミュージアムなんかは

三度も訪れましたし、自分が仕事で手がける案件でも、家具選びにはかなり気を使っています

そんな家具好きな僕ですが、これまで自分ではひとつも自宅用に名作家具を買ったことがありません。

それは何故か?高いからです。これに尽きます。

偽物なんてごめんだ。というご意見や、建築家ならそんな贋作勧めないで

業界の為に、本物を紹介しろ。などという声が聞こえてきそうですが、

家具も時代のニーズに合わせて使われて行くべきだとするスタンスから

リプロダクト品は生まれました。リプロダクト品は右も左もわからない、

初めての家財投資としてはリスクが少なく、手頃なのです。

幅広い消費者の元へ、それぞれのお財布事情に合わせてインテリアを

楽しむくらいの柔軟性があって然るべき時代なのです。

リプロダクト品を知ることで、むしろ正規品のクオリティがわかる。

できれば、正規品を見た上でリプロダクト品を買うことをお勧めします。

何故なら、そこで本物を知ることができるからです。

最近の世の中においては、本物を知らずに生きることは容易いです。

家具も、建築も、ファッションも、食事も、

世の中において入手し易いものの全てにおいては、

まずは本物があることを 理解しておくことが大切なのです。

本物と、リプロダクトとの差を肌で感じることで、センスが磨かれていくのです。

街中においてあるイスのことがわかってくる。

今回ご紹介するものの中には、普段まちでよく見かける椅子が数多く出てくることかと思います。

そんな見たことがある椅子の、歴史やその背景について少しでも知っておくと、

その椅子への理解や、愛着が全く違ってきます。

街中においてあるものの大抵はリプロダクト品ではあったりもしますが、

その普遍的なデザインの理由や背景を知って座っている人が

少しでも増えてくれることほど、デザインに従事する者にとってうれしいことはありません

新生活におすすめしたいリプロダクトチェア7選

ここからは具体的に、名作家具のレプリカ版商品と、その作者や背景などについて簡単にまとめています。

自分にはどれが合うのかわからないという方も、

これを見れば大まかに自分にあう椅子がわかってくるでしょう。

1.はじめての一脚。 セブンチェア/アルネ・ヤコブセン

セブンチェアを見たことがない人はおよそ現代においてほとんどいないのではないでしょうか。

1952年に建築家アルネ・ヤコブセンが手掛けたこの椅子は70年後の現在、

なんと世界で700万台の売り上げを記録している、モンスターチェアなのであります。

アントチェアというモデルが前身で、この椅子は当時世界で初の

三次元的フォルムを椅子の背板で実現しています。

部屋のテイストを選ばない主張しすぎないデザインで、はじめて買うには最適な一脚です。

2.ポップにもクールにも効く一脚。スタンダードチェア/ジャン・プルーヴェ

元は金物工からキャリアをスタートしたジャン・プルーヴェのスタンダードチェアは、

負荷のかかる後ろ足に膨らみをもたせることで構造に配慮したと言われる

その丸みを帯びたスチール脚がデザインのポイントです。

学校の椅子のような、どこか懐かしい佇まいにも惹かます。

正規品は、話題の実業家前澤友作氏も熱心にコレクションしているそう。

3.洗練された一脚。ザ・チェア/ハンス・ウェグナー

500脚以上の椅子を世に残したというデンマークの巨匠ウェグナーの代表作

ダイニングに合わせて置かれている事例をよく見かけます。

シンプルな美しさの中に、実用性が兼ね備わった一脚です。

僕も、自身の設計に合わせた家具を選んでいて

迷った時にはこちらの正規品を選んで提案することも多いです。

デザイン的にも、機能的にも安定した一脚

4.カフェスタイルな一脚。トーネットチェア/ミヒャエル・トーネット

モダニズムの巨匠コルビュジェが好んで置いたというトーネットチェア。

この椅子の名称にもなっているトーネットとは元々、

ミヒャエル・トーネットという家具職人のことを指しています。

彼によって立ち上げられた、世界初の曲げ木による家具工場で量産された

14(現在では214)と呼ばれるこの美しい曲木のフォルムは現代でも変わらず愛されています。

カフェなどにもよく置いてある椅子で、インテリアに一脚でも据え置けば、

瞬く間に時間がゆっくりと流れる午後のような、くつろぎのある設えとなるでしょう。

5.屋外に置けるタフな一脚エー チェア/グザビエ・ポシャール

こちらも近年のカフェブームに乗って巷で多く見かける一脚

手がけたのはフランス人家具デザイナーのグザビエ・ポシャールです。

作品が発表されたのは1934年のことで、同じフランス国内では、

既に紹介したジャン・プルーヴェが奇しくも同年にスタンダードチェアの開発に乗り出しており、

この時代がまさに金属性家具の黄金期であったと言えます。

元は海軍向けに作られたというタフで、インダストリアルなメッキを纏った愛らしいフォルムは、

スタッキング、軽量性に優れており屋内外問わず幅広く使われています

まとめ

いかがだっただでしょうか。

今回は北欧留学を経た建築家の僕が、おすすめしたい名作チェアを

リプロダクトとして、お得に入手できるようご紹介させて頂きました。

この記事を読んだみなさんの新生活の家具選びが、楽しく、おしゃれに、お得になる助けとなれば幸いです。

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