
3DCADソフトって何をつかえばいい?
こんなお悩みを解決します。
本記事のライター

この記事を書いているぼくは現役のサラリーマン建築家です。
普段は自分でも3Dソフトを利用して実務にあたっています。
結論
先に結論からまとめると次のとおりです
簡単に習得したいならSkechup
プロダクトや複雑な造形にはRhinoceros
ヴィジュアライゼーションに特化したければ3dsMax
本記事を参考にすれば上記3つの3DCADソフトの概要が理解できます。
自分にあったソフトを早速使ってみましょう!
おすすめ3DCAD①|SketchUp

開発 | @Last Software→Google Inc.→ Trimble Navigation Limited |
リリース | 2000年 |
対応OS | Mac,Windows |
開発国 | アメリカ |
公式HP | https://www.sketchup.com/ja |
SketchUpは、僕がはじめて使った3DCADです。
有機的造形や、BIMやRhinoなどと併用には向きませんが、操作も簡単ですね。
SketchUpの特徴①:操作が感覚的で上達が早い
SketchUpは操作が感覚的で、初心者もあつかいやすいです。
基本的にはPush-Pullの2つのコマンドで3Dデータが作れてしまいます。
レンダリングについて外部レンダーの
V-ray等と連携させれば十分にクオリティの高いパースもつくれます。
SketchUpの特徴②:導入コストが安い
コストパフォーマンスに優れているのが
SketchUpの大きな魅力です。
SketchUpの特徴③:ネットに情報が多い
2000年にリリースされてから、
20年以上も存続している3DcadはSketcUpぐらいのものでしょう。
ネット上には様々な動画やブログ等に使い方のハウツーが載っています。
SketchUpはこんな方におすすめ
SkethcUpはこんな方におすすめ
- CG初心者な方
- コストをかけたくない方
- 比較的簡単なプレゼンや空間検討に使いたい方
おすすめ3DCAD②|Rhinoceros

開発 | Robert McNeel & Associates |
リリース | 2012年 |
対応OS | Mac,Windows |
開発国 | アメリカ |
公式HP | https://www.sketchup.com/ja |
Rhinocerosの特徴①:有機的で細かい造形に向いている
こちらの動画はRhinocerosで3次元曲面を作成する動画(言語はスペイン語)ですが、
映像だけ見ても有機的な造形はRhinocerosのほうが優れていることが分かります。
これは、Rhinocerosがもともと船舶用のAutocadのプラグインとして開発されており、
滑らかなNURBSカーブや サーフェスといった機能が実装されているからです。
Rhinocerosの特徴②:無料プラグイン「Grashopper」が超優秀

GrasshopperはRhinoceros対応の無料のプラグインです。
ザハ・ハディッドやBIG、隈研吾など、
世界の有名デザイン事務所が実務でも採用している優秀なプラグインです。
できることとしては、Rhinoceros上のモデルを使って
パラメトリックに形状変化させることができます。
こんな感じのモデルなんかもある程度習得すれば一瞬で出来てしまいます。
英語版が多いですがネット上にもわかりやすい解説動画や、
こういった形状をつくるための「スクリプト=データ」がすべて無償でアップされているので
実現したい形に近いスクリプトをストックしておけば再現性も高いです。
興味のある方はこちらのnoizさんの書籍と共に、導入してみましょう。
Rhinocerosの特徴③:様々なソフトとの互換性がある
Rhinocerosはさまざなソフトとの互換性も高いです。
BIMや3dsmaxなどへのインポートや、様々な書き出し形式にも対応しているので
幅広いソフト体系からなる建築業務には重宝します。
Rhinocerosはこんな方におすすめ
こんな方におすすめ
- より自由な造形をつくりたい方
- Grashopperなどのプラグインでパラメトリックなデザインを行いたい方
- 様々なソフトと連携して使いたい方
おすすめ3DCAD③|3DS Max

開発 | Autodesk |
リリース | 2005年 |
対応OS | Windowsのみ |
開発国 | アメリカ |
公式HP | https://www.autodesk.co.jp/products/3ds-max/overview |
3DS MAXはモデリングというよりは
ビジュアライゼーションに特化した3Dソフトです。
よくあるのは、RhinocerosやBIMのモデル→3DS MAX+レンダラーでレンダリング
のように使わるケースが多いですね。
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3DS MAXの特徴①:CADやBIM、レンダラーとの互換性が高い
3dsMAXの魅力の一つは互換性の高さです。
CADやBIMはもちろん、ほぼすべてのレンダラーと連携可能です。
MAX単体でも十分にレンダリング可能ですが、
外部レンダラーのV-rayやcorona等を組み合わせると
圧倒的に美しい映像表現を実現できます。
3DS MAXの特徴②:アニメーションCGにも強い
アニメーション機能において優秀なプラグインが3ds Max には
標準で実装されています。他にも3ds Maxのみでしか使用できない
アニメーション系プラグインも多いので、
建築業界以外にも映像業界でもよくつかわれているようです。
3DS MAXの特徴③:プラグインが豊富
3ds Maxには、無料、有料合わせて、プラグインが豊富に用意されています。
Mayaなどではある程度プログラミングの知識が必要でしたが、
MAXではプログラミングの知識がなくても
高度な映像表現をプラグイン一つで簡単に実現可能です。

フローリングを自動生成してくれる【Floor Generator】、
遠景の建物を一気に大量に作れる【GREEBLE】などは
インテリア・建築系パースではとても重宝しますね。
3DS MAXはこんな方におすすめ
3dsmaxはこんな方におすすめ
- 様々なソフトと連携して高品質なパースを作りたい方
- ムービー制作も視野に入れている方
- プラグインで効率的なで高度な映像表現にこだわりたい方
3ds Maxは下記のリンクから購入可能です。
まとめ

モデリングができる3DCADは建築パースを描いていく上では欠かせないツールの一つです。
まだ導入していない方は、すぐにはじめてみてください。
3Dの操作や独学に困ったらUdemという学習プラットフォームも有効です。
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3DCADをダウンロードしたら、次はレンダリングソフトについて見ていきましょう!