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建築×映画 用語/人物解説

12モンキーズにも影響を与えた建築家レベウス・ウッズの作品や映画

2020-05-29

本記事の内容

映画好き建築家の僕が「レベウス・ウッズ」について解説します!

  • レベウス・ウッズとは
  • レベウス・ウッズ作品の特長
  • レベウス・ウッズ関連映画

本記事を読めば、明日使える映画・建築知識が身について映画と建築がもっと楽しくなりますよ!

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レベウス・ウッズとは

生/没年月日1940年5月31日 - 2012年10月30日
出身アメリカ

レベウス・ウッズは、ドローイングで知られる建築家であり、アンビルドアーキテクトとしても知られています。

彼は、2020年の現在から遡ること50年も前の時代ーCGソフトもないなかで、

彼はこんなに独創的で野心的なドローイングを色鉛筆で表現していたんです。

彼のドローイングは後のSF映画に多大な影響を与えます。

レベウス・ウッズ作品の3つの特長

レベウス・ウッズ作品によく現れる表現の中から3つの特長ピックアップしてみました。

レベウス・ウッズ3つの特長

  1. 素材の対比
  2. 町や都市との対比
  3. パイプ/ケーブル

順番に解説していきます!

レベウス・ウッズの特長①素材の対比

ウッズの作品をみていると、傷一つないアルミパネルで覆われた戦艦を描いていながらも、

その一部に錆びた銅板パネルを対比的に使うといった表現が見られます。

一般的には起こり得ない素材の時間の違いが、近未来的な世界感を高めながらも、

私達が見慣れた現実世界に存在する工業製品を使うことで、よりリアルな質感も獲得しています。

レベウス・ウッズの特長②町や都市との対比

ウッズの作品には、兵器的なドローイングとは対比的に、ポツ窓が穿たれた住居も数多く描かれています。

彼が過ごしたのはアメリカですが、登場する建築はなんとなく中世のヨーロッパの下町のような雰囲気を感じます。

建築の素養を持ってして描く町並みには説得力が有り、

野心的なドローイングを現実世界につなぎとめる役割を果たしているように思えます。

レベウス・ウッズの特長③パイプ/ケーブル

どの画にも、ケーブルやパイプが描かれているのがわかります。

彼自信がケーブルや、パイプを、どんな意図をもって作品世界において用いていたのかはわかりませんが

重力で優雅にたるんだ細い線が、ハードなタッチの彼のドローイングに不思議とマッチしています。

映画美術に影響を与えたデザイナーには建築を学んでいた人が多い?

映画美術に影響を与えたアーティストには、

実は建築や工業デザインを先行していた人物が少なくありません。

レベウス・ウッズ以外にも、「エイリアン」のデザインを担当したH・R・ギーガー

元々は建築やインダストリアルデザインを学んでいましたし、

「ブレードランナー」を手掛けたシド・ミードは元フォード社のデザイナーでした。

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ちなみに、レベウス・ウッズは、JFK空港のターミナル5やチューリップチェアで

知られるエーロ・サーリネンに師事していました。

ちなみに映画「ターミナル」の舞台の空港は、JFK空港をモデルにした巨大セットなんだそうです。

「ターミナル」を手掛けたアンドリュー・ニコル関連作についてはこちら

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レベウス・ウッズ関連映画①エイリアン3

レベウス・ウッズは本作で「conceptual architect」としてクレジットされています。

しかし、彼のスケッチにあるような尖頭アーチのゴシック建築的な空間は、

エイリアン3の主要舞台である、監獄都市とは趣が異なる気がします

これには実はちょっとした理由があります。

エイリアン3の監督はデビッド・フィンチャーなのですが、

当初はヴィンセント・フォードという別の監督が務める予定で、

実はレベウス・ウッズのこのスケッチはヴィンセント・フォード時代に描き下ろしたドローイングだったのです。

レベウス・ウッズ関連映画②12モンキーズ

レベウス・ウッズは、実は12モンキーズの制作には一切関わっていません。

しかしながらこのシーンを観て頂けると、あれ?という気がしてくると思います。

左が「12モンキーズ」(1995)で使用されたシーンで、右がウッズのドローイング「Upper Chamber」(1987)です。

これを見ると、12モンキーズのこの拷問椅子が、ウッズの影響を受けたのは明らかですね。

レベウス・ウッズ関連映画③The Practice of Architecture

レベウス・ウッズと建築家のスティーブン・ホールは実は交友関係が深く

ホールが中国の成都に設計したSliced Porosity Blockで、ウッズがインスタ−レーションを手掛けたこともあります。

こちらの映画は、マンハッタンにあるウッズのオフィスでの対談です。

トレーラーだけでも見応えがあり、ウッズの建築の実践についての

「ただ史書を読んでいるようなものではない」というコメントからも彼の前衛的スタンスは伺えます。

Lebbeus Woods and Steven Holl: The Practice of Architecture from Michael Blackwood Productions on Vimeo.

まとめ

今回はレベウス・ウッズのドローイングや、関連映画についてご紹介してきましたが、

CGもない50年も前に彼が描いた世界は、現代のSF映画に出てきても何ら遜色のないものであることがわかりましたね。

当ブログでは映画好き建築家の僕が、建築視点で映画や用語について解説しています。

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