一級建築士って転職に有利なの?
一級建築士をとったあとのおすすめのキャリアは?
こんな疑問にお答えします。
- 本記事の内容
- そもそも建築士を持ってないと建築業界でのキャリアチェンジは難しい
- 建築士が転職するデメリット
- 建築士が転職するメリット
- 建築士取得後のおすすめのキャリア12選
今回は、建築士取得後のおすすめのキャリアをご紹介します。
僕も一級建築士をとったあとに転職活動をしてみましたが、結論から言うと、待遇はかなりアップします。
最初にぼくが使った中で個人的におすすめしたい転職サイトのTOP3を発表しておきます。
特にビズリーチはハイクラス転職用の転職サイトなので、一級建築士という資格の価値を正当に評価してくれる大手企業からの求人やスカウトが多かったです。
それでは早速本題にはいっていきましょう。
もくじ
【そもそも】建築士を持ってないと建築業界でのキャリアチェンジは難しい

いきなりですが、建築士資格を持っていないと建築業界での転職はほぼうまくいきません。
これは僕自身が痛感したことです。僕は資格を持っていないときに同業種内で転職活動を行いましたが、ほとんどが書類落ち、あるいは派遣枠でしか採用されないという状況でした。
逆に、一級建築士を取得してから転職活動を行うと、今までは手の届かなかった大企業からもオファーがばんばん来るようになります。
20台のうちであれば異業種転職もまだ可能かと思いますが、年齢を重ねるとそれも難しくなっていきます。
今の会社から少しでも待遇をあげたいのであれば資格取得して転職するか、現状を維持しながら副業するかの二択です。
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建築士が転職するデメリット

とはいえ、転職やキャリアチェンジにはもちろんデメリットはあります。
ここでは次の3つのデメリットを解説していきます。
- 一級建築士がキャリアチェンジするデメリット
- 多忙になるリスク
- 年収が下がるリスク
- 人間関係悪化のリスク
それぞれ解説してきます。
- 多忙になるリスク
現職が忙しすぎるから転職したのに、もっと忙しくなってしまった、という事態は避けたいですね。
対策として、転職エージェントや求人検索で条件指定する際に労働時間や休日などのポリシーを入念にチェックしましょう。
また求人募集にあらわれない、内部の社員の生の声も重要です。ネットやSNS、OBの声などを積極的に活用して転職先の会社の体質と一次情報を確認しておくとよいでしょう。
- 年収が下がるリスク
せっかく転職するなら、年収は少しでもあげたいところ。
雇用条件を掲示されたときに、基本給だけでなく、賞与や残業などの細かい条件などもチェックして年収が下がるリスクを軽減しましょう。
- 人間関係悪化のリスク
現職をやめるときに上司や同僚と人間関係が悪化してしまうという事態も考えられます。
対策として、少なくとも3ヶ月前から会社に退職する意向を伝え、引き継ぎをしっかりとできるような環境を整えておきましょう。

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建築士が転職するメリット

ここからは建築士が転職する5つのメリットを解説していきます。
- 一級建築士がキャリアチェンジするメリット
- いまよりも高い年収を狙える
- 異業種に挑戦できる
- 職場環境や福利厚生の改善が見込める
- やりたい業務を選べる
- 新しい人脈をつくれる
順番に解説します。
- いまよりも高い年収を狙える
建築士を取ると、企業からの待遇があきらかに変わります。
なぜなら企業にとって会社の有資格者数はステータスであり、社会的信用の証でもあるからです。

- 異業種に挑戦できる
これは僕自身の経験ですが、一級建築士を持っているだけで、いわゆる建築業界ではない他業種企業からもオファーがくるようになります。
アマゾンやマイクロソフト、ユニクロといった超一流企業にも挑戦できる可能性さえあるんです。
具体的には分社や支店、小売店の建設や、拠点施設の設計などを自社で行う際、内部で企画や設計の素案を作ったり、設計業務を外注する際にコミュニケーションをとったりなど、実務や資格を活かせるポジションがあるんです。
- 職場環境や福利厚生の改善が見込める
転職することで、環境を変えられる可能性は多いにあります。
特に前述の一流企業のような環境なら、休日や社会保障、リモートOKなクリエイティブなオフィス環境なども整理されていることが多いはずです。
- やりたい業務を選べる
いままで自分がやりたい仕事をできなかった人も、新しい職場ならもう一度自分の希望を通せるチャンスです。
業務だけでなく、職種についても実はこんなことがしたかった。という思いが少しでもあるなら、
そこに見合った希望条件でサーチをかけることでより最適な業務を選ぶことができます。
- 新しい人脈をつくれる
いままでとは異なる人間関係を構築できることも転職の魅力の一つです。
転職前後で築いた人脈を大切にしていれば、将来のさらなる転職・独立・人生の転機で
その恩恵を受けることがあるかもしれません。

無料で登録も簡単なので、サクッと登録して自分の市場価値をチェックしましょう。
建築士取得後のおすすめキャリア11選

ここからは建築士を取得した後におすすめしたい12のキャリアについて解説します。
- 大手設計事務所・ゼネコンの設計士
- ディベロッパー
- 大学教員、研究者
- 公務員
- コンサルタント
- ハウスメーカー
- 建築家として独立
- インテリアデザイナー
- 構造エンジニア
- 海外留学
- 異業種転職
順番に解説していきますね。
大手設計事務所・ゼネコンの設計士
建築士なら一度はあこがれるのが大手事務所での活躍ですね。
大手設計事務所の場合、平均年収は30代でおおよそ600万円ほど。管理職クラスでは800万円程度までのレンジが一般的なようです。

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ディベロッパー
ディベロッパーの給与は日本の相場から比べてもかなり高い水準です。
例えば、設計から不動産ディベロッパーに転職した僕の友人は、年収が200万円以上アップしたそうです。
業務内容としては、不動産を扱う業務際に、建築士の資格と知見を活かして建物のアドバイスを行うファシリティマネジメントや
設計、施工会社の入札、条件整理を含むPM(プロジェクト・マネジメント)業務が存在します。
大学教員、研究者
大学教員は国立の場合は応募規定として博士号の保持を求められます。
ですが、私立の場合は修士号のみでも、一級建築士と実績(論文、誌面掲載など)があれば
准教授クラスのポストが用意されている学校もあります。
こちらの記事によると、大学教員の年収は准教授は872万円、教授は約1,100万円とかなり高い水準となっています。
公務員
行政機関や、国交省など、国の省庁で活躍する国家公務員や、地方の役所やその建設課で働く地方公務員などの道もあります。
発注側として要件整理や予算案作成、まちづくりにおける企画推進など、一級建築士の専門性と知見を活かせるフィールドは広いです。
給与体系や福利厚生が安定している反面、成果型の給与体系ではないので努力が報酬に直結しない面がネガティブです。
コンサルタント
ハウスメーカー
ハウスメーカーへの転職でも、一級建築士の資格は優位に働きます。
年収は平均700〜900万円と比較的高い水準にあり、求人数も比較的多いので転職活動しやすい領域の一つでしょう。
建築家
自分の設計事務所をかまえて、建築家として活躍する道も一つの選択肢でしょう。
注意点として、独立するには管理建築士をたてる必要があります。
自分で管理建築士をとろうと考えているなら、一級建築士をとってから3年間は実務経験が必要です。自分で独立を考えているという方は、1級を取ってから3年間、現職、あるいは別の会社で経験を積むという選択肢もあるでしょう。
インテリアデザイナー
一級建築士を取得したあとはインテリアプランナーなどの資格に挑戦してみるのもキャリアを広げるには効果的です。
また、インテリアデザイナーを持っていなくても、一級建築士を持っているだけで大手の内装会社などからの求人に応募できる可能性は高まるでしょう。
構造エンジニア
一級建築士を取得して5年の実務を経験すると構造設計一級建築士を受験することができます。
個人で構造事務所を主催したり、大手構造事務所や、構造系の研究者になりたい場合はマストな資格になります。
海外留学
一級建築士の取得を終えて国内のキャリアに一旦区切りがついたと感じたら海外留学、海外就職にもチャレンジできるでしょう。
留学には資金と語学、更には学校の調査、エッセイの作成など様々なハードルをクリアする必要となり、準備に最低でも一年は費やす必要があるでしょう。

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異業種転職
先にも述べたように、一級建築士を持っていると、建設業界以外でも「一人前の建築業界人」として待遇されるので、異業種にも転職しやすくなります。
一級建築士の資格を活かすというより、新しいキャリアに挑戦したいという方にはこちらの記事もおすすめです。
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まとめ:建築士はキャリアの選択肢を広げます!

実体験ベースでも言えることですが、一級建築士をもっていると転職活動でかなり選択肢がふえます。
試しに一級建築士をもっている方は、ビズリーチにとりあえず登録してみてください。
ハイクラス転職のポテンシャルが体感できるかと思います。

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