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ゲニウス・ロキとは?建築との関係は?3分でわかる概要と関連書籍

2020-06-09

ゲニウス・ロキってなに?

こんな疑問を解決します。

本記事の内容

  • ゲニウス・ロキとは
  • ゲニウス・ロキと建築家
  • ゲニウス・ロキと書籍

本記事を読めば「ゲニウス・ロキ」の概要を関連作も含めて、網羅的に理解できます。

建築・デザイン用語がわかってくると、身近な建築や芸術・映画がもっと楽しくなりますよ!

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ゲニウス・ロキとは

ゲニウス・ロキの概要

ある土地や場所がもつ特有の雰囲気や土地柄、歴史、文化、環境を総称して表す言葉です。

「ゲニウス/Genius(付随する守護霊)」と「ロキ/Locī(場所・土地)」の二つのラテン語に由来し、直訳は「場所の精霊」となります。

参考Re-words

発端は、詩人のアレグザンダー・ポープが「バーリントン卿への書簡」(1731)という詩のなかで、

ゲニウス・ロキの概念を引用した庭の設計について語っているところから、その後建築畑での広がりをみせます。

ゲニウス・ロキと建築|関連書籍

ここではゲニウス・ロキを知る為の4つの関連書籍をご紹介します。

  1. ゲニウス・ロキ―建築の現象学をめざして/クリスチャン・ノルベルグ=シュルツ
  2. 東京の地霊(ゲニウス・ロキ) /鈴木博之
  3. ハイデッガーの建築論ー建てる・住まう・考える
  4. 言葉と建築―建築批評の史的地平と諸概念/土居義岳

①ゲニウス・ロキ―建築の現象学をめざして/クリスチャン・ノルベルグ=シュルツ

クリスチャン・ノルベルグ=シュルツによる本作では、プラハ、ハルトゥーム、ローマの3つの「場所」を、

「イメージ」「空間」「性格」「ゲニウス・ロキ」の項目に渡って分析を行っています。

本書では、近代建築の主題が、空間から場所へと展開したことを強調しています。

ちなみにシュルツの師は、「空間・時間・建築」の著者であるスイスの建築史家ギーディオンです。

辞典並みの分厚さに読むのも躊躇われるほどのボリュームですが、近代建築史の教科書的一冊で、

意匠系の研究室によっては必読図書となっていたりもします。

話は逸れましたが、『ゲニウス・ロキ―建築の現象学をめざして』は既に絶版になってしまっていますので、図書館や古本を探し見てください。

著者のノルベルグ=シュルツの建築試論は今日の建築論研究にも与えています。

その他の著書としては、『実存・空間・建築』でも有名です。

②東京の地霊(ゲニウス・ロキ) /鈴木博之

日本橋室町の知られざる財閥争いの歴史や、林野庁宿舎跡地にまつわるエピソードなど、

東京都内13カ所の場所土地を、歴史と記憶から解き明かす一冊です。

著者の鈴木博之氏は、「場所」についての消えることのない歴史と記憶を「地霊(=ゲニウス・ロキ)」として、

その後の著書「日本の地霊(ゲニウス・ロキ)」では、国会議事堂のデザインエピソードや

広島平和記念公園と厳島神社の関係などについても紐解いています。


③ハイデッガーの建築論ー建てる・住まう・考える

近代が生んだ偉大な哲学者マルティン・ハイデッガーの建築論です。

人間存在の根源を「住まうこと」と「建てること」を軸に展開しています。

こちらは冒頭で紹介したシュルツの「ゲニウス・ロキ」の考察の基礎として、本書の論点である

哲学的な観点から建てること・住まうこと・場所との関係に着眼しています。

こうした意味でも、ゲニウス・ロキは、どこにでも建てられるユニヴァーサルな近代建築から、

ハイデガーでいう世界内存在を敷衍した場所と結びついた、唯物的な建築でへの始点として

建築書におけるゲニウス・ロキの原点とも言うべき一冊かもしれません。

④言葉と建築―建築批評の史的地平と諸概念/土居義岳

こちらの書籍では、「Ⅻツァイト・ガイストとゲニウス・ロキ」という項目でゲニウス・ロキについて述べられています。

ここで印象的だったのは、これまで述べてきたシュルツ的「ゲニウス・ロキ」と、

鈴木博之的「ゲニウス・ロキ」の違いが語られている点でした。

土居さんは実ははてなブログで建築ブログを運営中です。目からウロコな建築論の宝庫なので、

興味がある方はぜひ覗いてみてください。https://yoshitake-ntiku.hatenablog.com/

まとめ

ゲニウス・ロキは、土地の背景や文化までをあつかった概念であることがわかりましたね。

ここに書いた内容はあくまで概要に過ぎません。興味があれば、今回紹介した書籍などでもより深く学んでみてください!

当ブログでは映画好き建築家の僕が、建築視点で映画や用語について解説していますので合わせてぜひご覧ください!

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