
名建築が登場するって聞いたけど,どの建築なの?
関連作品は?
こんな疑問にお答えします

実は既にDVDを購入済みでして、もう何度も観返しています。。。
撮影で使われているロケ地も印象的な名建築ばかりなんです
この記事以外にも建築視点で映画を紹介していますので、興味のある方は是非ご覧になってください。
もくじ
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「 ガタカ GATTACA 」の基本情報
監督・脚本 | アンドリュー・ニコル |
公開年 | アメリカ:1997年 日本 :1998年 |
制作国 | アメリカ |
音楽 | マイケル・ナイマン |
上映時間 | 106分 |
配給 | コロンビア映画 |
ジャンル | SF |
評価 | 1998年ゴールデングローブ賞 最優秀映画音楽賞 1997年アカデミー賞 アートディレクション 2011年「現実的なSF映画」/NASA 1位 |
「ガタカ GATTACA 」のあらすじ
DNA操作で生まれた“適正者”だけが優遇される近未来。“不適正者”として自然出産で生まれた若者ビンセントは適正者になりすまして宇宙へ旅立とうとするが…。
出典:SONYピクチャーズ公式サイト
見どころ
- 自分の可能性を信じ続けて闘うヴィンセントの勇気
- 不遇の天才ジェロームの心境がヴィンセントに感化され変化していく様子
- 最後まで息を飲む、サスペンス的プロット
- 建築美に支えられたどこかで見た、どこにもない風景
「ガタカ GATTACA 」のキャスト
ガタカのキャスティングは以下です。
キャスト
- ビンセント:イーサン・ホーク
- アイリーン:ユマ・サーマン
- ジェローム:ジュード・ロウ
- ヒューゴー刑事:アラン・アーキン
- 捜査官アントン:ローレン・ディーン
- ディレクタージョゼフ:ゴア・ヴィダル
イーサン・ホークとユマ・サーマン
主演のビンセントを演じたイーサン・ホークと
ヒロインのアイリーンを演じたユマ・サーマンはこの映画をきっかけに結婚しました。
その後、2人の子宝に恵まれましたが、2005年に離婚しています。
彼らの間に生まれた娘のマヤ・サーマン・ホークは、
さすが二人のDNAを受け継いでいるだけある、絶世の美女で,
現在はストレンジャー・シングス、ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
にも出演する超大物若手女優です。
イーサン・ホーク(左)/ マヤ・サーマン・ホーク(中央)/ ユマ・サーマン(右)
「ガタカ GATTACA 」の制作スタッフ
監督・脚本:アンドリュー・ニコル
音楽:マイケル・ナイマン
製作:ダニー・デビート
製作:マイケル・シャンバーグ
製作:ステイシー・シェール
撮影:スァヴォミル・イジャック
美術:ヤン・ロルフス
編集:リサ・ゼノ・チャーギン
衣装デザイン:コリーン・アトウッド
ガタカ/GATTACAの建築物
1.ヴィンセント/ジェローム ハウス
建物データ
- 名称:CLA Building
- 設計:アントワン・プレドック
- 竣工:1993年
- 所在:アメリカ
- 現在はカリフォルニア州立工科大学ポモナ校の敷地内にあります。
- 設計者のアントワン・プレドックはニューメキシコのアルバカーキ出身の建築家で、未来主義的な作品を手掛けていました。

- 内部の象徴的な螺旋階段は本作のテーマであるDNAを想起させます。不遇の半身でこの階段を上るジェロームの姿には、DNAにあらがう人間の意志を感じます。
2.宇宙局「ガタカ」/ 屋内

By Fizbin at English Wikipedia - fizbin's crappy camera., Public Domain, Link
建物データ
- 名称:マリン群シビックセンター
- 設計:フランク・ロイド・ライト
- 竣工:1962年
- 所在:アメリカ,サンフランシスコ
- 優雅な鉄骨アーチのトップライトとシンメトリーな吹き抜けが印象的です。

打ち上げられる宇宙船を眺めます。
宇宙局「ガタカ」/ 屋外
建物データ
- 名称: セプルベダ・ダム
- 設計:不明(アメリカ陸軍工兵司令部 )
- 竣工:1941年
- 所在:アメリカ
- 1938年のロサンゼルス川の洪水事故(Los Angeles flood of 1938)(死者144人)をきっかけに建設されました。

自分たちの遺伝子について会話する場面です。
ダムのスケール感を強調する、引きのアングルが印象的です
ソーラーパネルの風景
建物データ
建物データ
- 名称: Solar Energy Generating Systems
- 設計:不明
- 竣工:1984年
- 所在:アメリカ
- アメリカのカリフォルニア州モハーヴェ砂漠(Mojave Desert)に発電所を置き、354メガワットもの発電量を誇る世界で二番目に大きな太陽光発電所です。参考:List of solar power stations

(コンタクトレンズをつけ忘れたヴィンセントは、とても損していると言えますが。。)
ガタカ監督のアンドリュー・ニコルおすすめ作品
「ターミナル」
あらすじ
ニューヨークJFK国際空港に降り立った東欧のクラコウジア人、ビクター・ナボルスキー。彼の祖国はクーデターによって事実上消滅し、パスポートも無効になってしまったため、帰国することも、アメリカに入国することも禁止されてしまう。行き場を失い、宛のない空港ターミナルでの生活を始めるが、彼はかけがえのない、果たすべきひとつの約束を抱えていた…。
引用: 「Oricon」データベースより
スティーブン・スピルバーグ監督作品のこちらの映画ですが、
実は原案はアンドリュー・二コルなのです。
更に面白いのがこちらに出てくる空港ジョン・F・ケネディ・国際空港は
実は本物ではなくセットだそうです。(テロ対策のため)
実際のジョン・F・ケネディ空港には、
フィンランド出身ながらアメリカで活躍した巨匠建築家
エーロ・サーリネンが設計したTWAフライトセンターという
現在はホテルに改装された名建築があります。
「TIME/タイム」
『ガタカ』のアンドリュー・ニコル監督によるSFアクション。人類の成長が25歳で止まり、“時間”が通貨としてすべてを支配する世界。そのシステムの謎を解明すべく富裕ゾーンに潜入した貧困層の青年・ウィルは、そこで大富豪の娘・シルビアに出会う。
引用: 「キネマ旬報社」データベースより
設定が秀逸なこちらの映画ですが、
SF小説の巨匠・ハーランエリスンが、
彼の作品である1966年ヒューゴー賞 の「悔い改めよ、ハーレクィン!」とチクタクマンはいったを
ベースにしているとして( 本作も遅れた時間を,寿命から差し引くという設定)
中止を求めたそうです。
僕はそちらの作品も読みましたが、まあ言わんとすることはよくわかります。。
作品の設定や世界観はとても興味深いのですが、
それが活かしきれているかについては個人的にうーんな映画でした。
こちらの映画にでてくる【カジノ】の撮影地はロサンゼルス・シアターという
観光名所にもなっている有名な映画館です。
1930年ごろ建てられ、ヴェルサイユ宮殿をモチーフにしたというバロック的豪華絢爛さが
「未来のカジノ」と言われてなぜか腑に落ちます。
「トゥルーマンショー」
保険会社に勤める平凡なセールスマンの生活が、隠しカメラによって24時間テレビ放送されていたという物語を描いた、ジム・キャリー主演の傑作コメディ。典型的なアメリカ市民、トゥルーマン。しかし彼の暮らす環境は、どことなく不自然。実は彼の人生は隠しカメラによってTV番組「トゥルーマン・ショー」として世界中に放送されていたのだった…。
引用: 「Oricon」データベースより
絵にかいたような幸せな住宅街のモデルとなった「シーサイド」は、1980年につくられました。
「歩行者中心の街づくり」「オープン・スペースの創出によ るコミュニケーション機会の提供」といった
ニュー・ アーバニズムを基に計画された、いわゆる「近隣住区」を体現する街です。
高床式の建築様式や、天然木材の積極的活用など厳密なデザインコードによって計画された
きわめて建築学的お作法でつくられた都市なのです。
まとめ

いかがだったでしょうか。
今回は僕の大好きな映画「ガタカGATTACA」の建築映画としての見どころや
その他のおすすめ作品についてご紹介してきました。
他にも建築映画が気になる方はこちらもご覧ください。
今回は以上です。