

そのなかで学んだことをお伝えします
こんにちは。ラダーです。
この記事では建築士の転職について考えていきます。
実際にサラリーマン建築家の僕が転職活動で動いてみた感想も織り込んでいますので
参考にしていただければと思います。
もくじ
建築業界の転職は進めやすいか→【結論】売り手市場なので転職に有利

オリンピック景気もあり、建築市場は建設ラッシュで、どこも人手が不足している状況です。
転職市場としては売り手市場なので、比較的有利に進められると考えていいでしょう。
建築士好条件転職の為にやっておきたい3つの事
ぼくの転職活動経験をふまえて以下が業界内で転職する際にやっておきたいことです。
- 一級建築士取得
- 転職サイト登録
- 担当プロジェクトに全力で取り組む
順に説明していきます。
1.一級建築士取得:業界内好待遇転職には必須

僕は新卒で設計職として入社して3目に、会社を止めたくて仕方がない時期がありました。
待遇も、上司も、労働環境も、任せられている仕事も、すべてが嫌になっていました。
僕はそのときに複数の転職サイトに登録して、いくつかの企業に履歴書を送り、面接まで進んだことがあります。
しかし、数社の面接を経て、はっきりとわかってきたことがあります。それは、
「一級建築士の資格を保有していない限りにおいては、正社員雇用はあり得ない」
ということでした。
ちなみに当時の僕の転職ステータスを言うと
20代/院卒/TOEIC820点/留学経験あり /竣工物件2/
という状況でした。そもそも実務経験が3年しかない。という弱みはありますが、
人手不足な業界においては、悪くない肩書ではあるはずです。
僕が履歴書を送り続けたのは、世間的にも有名なゼネコンや大手の設計事務所だったからだということもあります。
少しでも良い給与や、労働環境を求めるのであれば、
そういった企業に履歴書を送ること以外考えられなかったのです。
もちろん、企業によっては半年や、1年の試用期間を得たのちに、正規雇用という道を掲示してくれる場合もあります。
しかしながら、建築業を生業としていく限りにおいては、一級建築士の資格程、
幅を利かせる者はないのだと改めて突き付けられました。

2.転職サイトに登録:フル活用すべし

建築業界というのは、未だにコネクションや人間関係のつながりが幅を効かせている業種です。
幸運にもそんなご縁もあって、転職にはさほど苦労しなかったという方も中にはいますが、
そうではない限り、まずは転職サイトに登録しておくことをおすすめします。
僕自身、転職活動をはじめたとき、転職サイトへの抵抗感のようなものがあったのですが、
つかってみてその有益さにもっと早く利用していればと感じました。
転職活動はやはり、情報戦だなあと肌身で感じた瞬間でした。
人気の求人はあっという間になくなっていきます。
登録自体は無料ですので、転職を考えたらまずは、転職サイトに登録しないと損をみます。
企業のホームページの応募フォームに地道に応募をかけていくという方法もありますが、
転職サイトに登録して俯瞰的に求人を眺めたほうが効率はいいです。
ここでは僕が利用してきた転職サイトをご紹介します。
どれも登録無料なので、転職を有利に進めるにあたってはすべて登録しておいて損はありません。
doda

公式サイト:大手企業の求人に直接応募するならdoda
転職サイト『doda』は、求人の量が豊富で質も高い点が魅力です。
転職エージェントサービスがデフォルトでついていますので、
初心者でも非公開求人紹介にアクセスでき、
応募書類作成・面接対策アドバイスなどの強力なサポートが得やすいです。
リクナビNEXT

公式サイト: リクナビNEXT
「リクナビNEXT」は求人も多く、個人的には「スカウト機能」が有用でした。
自分の経歴に合わせてエージェントや企業から面接や選考の案内を受け取れるので、
マッチングしやすい状況ができていています。
大手から中小企業まで網羅的に求人を集めていて、
転職初心者がまずは登録しておくべきサイトである言えます。
こちらも登録無料なので、まずは登録しておきましょう。
マイナビ転職

公式サイト:https://tenshoku.mynavi.jp/
僕が大学院時代、就職活動のときにお世話になっていたのがマイナビです。
その転職版サイトが「マイナビ転職」です。
学生時代にマイナビを使ったことがある方は抵抗感なくスムーズに使えますし、
機能的には前述した2サイトとは遜色はありません。
求人の幅を広げる意味で登録しておいて損はないでしょう。
ここまで見てきた上記3サイトは登録無料ですのでサクッと登録して、
求人探しに時間を割くことをおすすめします。

建築業界特化の転職総合サイトでいくと、
「建設・設備求人データベース」や、「建築求人.jp」あたりもおすすめです。
3.担当プロジェクトに全力で取組む:意外といいことあります

これは意外に思えるかもしれませんが、実は転職活動においては結構有益に働くことが多いです。
担当プロジェクトに全力で取組むことが、建築士の転職活動に有益に働く理由はこちらです。
・単純に知識量が増える→面接で語れる。
・施主や、共同企業に気に入られる→ヘッドハンティングの可能性がある。
以下、順に見ていきます。
・単純に知識量が増える→面接で語れる。
面接が始まると、形式的な志望動機などはもちろんですが、
けっこう業界の世間話や話題の建物などについて、話が波及します。
そんなときに少しでも雑談力を発揮できるかどうかが、面接突破のポイントとなってきます。
雑談力を駆動するエンジンは、何も話術や、才能だけではありません。
自分が今頑張っているプロジェクトについて語るだけでも十分に相手からすると興味深かったりするのです。
なぜなら、これが建築の面白いところなのですが、
どれ一つとして同じ建物はないので、少し解像度を挙げて細かめに自分のプロジェクトを話すだけで、
相手からすると、全く知らない知識を披露してもらっているように感じるのです。
僕の経験をお話すると、僕は転職活動時は小規模な案件一つと、大規模な案件2つのあわせて
3件のプロジェクトを担当していました。
その3つのプロジェクトにどれも同じくらいの情熱をもってあたっていたので、
構造や、最新技術、特殊な収まりの知識などが、考えずとも口をついて出るようになっていたので、
面接ではそれらを雄弁に披露するだけでした。
そうした努力もあってか、短期間で大手組織設計事務所2社の内定を得ることができました。
・施主や、共同企業に気に入られる→ヘッドハンティングの可能性がある。
あなたのがんばりを見ているのは、何もあなたの上司だけではありません。
あなたの施主、あなたと共同ではたらく企業のお偉い方、あなたの友人は
あなたの能力や、仕事への姿勢を、意外なほど評価しています。
僕は20代の内になんと3回もヘッドハンティングのオファーがありました。
そのどのオファーも待遇面では当時の給料をどれも上回るものでしたが
本当に自分はそんな人材なのか?という疑問が拭いきれずお断りしました。
(あとからすこし、もったいなかったなとも思いましたが。。)
ぼくの知人や先輩も、ヘッドハンティングによって引き抜かれて、
業界大手や、異業種の好待遇求人にそのまま転職されたケースもこの目でみてきました。
その皆さんに共通して言えるのは、自分のプロジェクトに並々ならぬ愛情を注いでいたということです。

もちろん担当プロジェクトに全力でとりくむことで得られるこれらの恩恵は、
日々の積み重ねによる部分が大きく、即効性はあまり期待できません。
ですが、長期的に見て、僕個人としてはそこそこ効果があったと実感しています。
まとめ

いかがだったでしょうか。
今回は建築業界で好待遇な求人を勝ち取る為にやっておきたい3つのことについてご紹介してきました。
本業をこなしながらの転職活動はなかなかハードな面もありますが、
転職サイトなどを利用して有利に転職活動を進めていきましょう。
今回は以上となります。