こんにちは!ラダーです。
今回は「アトリエ設計事務所とはなにか?」また、
「アトリエ設計事務所で働くメリット・デメリットとは?」というテーマについて考えていきます。

各種情報発信しています。 業界関係者や、建築業界に興味のある方には下記の記事もおすすめです!
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アトリエ事務所とは?

アトリエ事務所とは主に意匠性や作家性の高い建築物を手掛ける個人事務所を言います。
テレビやメディアでよく見る巨匠建築家が構えるアトリエ事務所や、住宅に特化したアトリエ事務所も多く、
組織設計事務所に比べ、比較的小さめの物件を担当することが多いです。
その場合は、デザイン監修やJV(ジョイントベンチャー)で デザイン業務のみの担当として、 ゼネコンや組織設計とタッグを組んで取り組むことが多いですね。
ちなみに、、、アトリエの語源
アトリエは仏語の “atelier”が語源になっていて、これは旧式の仏語で「木を細工するひと」という意味合いだそう。
それが転じて「大工さん」→「大工さんの仕事場」→「工房」ということになったそうです。
アトリエ事務所ならではのメリット

アトリエ事務所には給与・待遇面の不安もありますが、決して悪いことばかりではありません。
ここからはアトリエ事務所のメリットについて見ていきたいと思います。
- ボスと直接仕事できる
- 服装・髪型が自由な場合が多い
- 自分ひとりでプロジェクトを回せる
- 副業しやすい
- 作品性・意匠性の高い建物を設計できる
ボスと直接仕事できる
メディアを賑わす気鋭の建築家にあこがれてアトリエに入る方は多いでしょう。
実際某有名アトリエで働く友人も、日々の苦労はありながらも、才能のあるボスとの仕事こそが財産だ!
という話もききますし、建築観だけでなく、ものの考え方なんかも影響を受けるそうで、これはアトリエならではの体験と言えるでしょう。
自分の独立や、転職後のヴィジョンも見通しながらここだ!と思えるアトリエを目指したいですね。
服装・髪型が自由な場合が多い
ゼネコンや組織設計はオフィスカジュアルな服装で仕事をする会社が大半ですが、
アトリエではより自由な服装、髪型で仕事をしてよいことが多いです。
中にはシャツ、ジャケットを義務化しているところもありますが、
基本は、自分自身の服装さえもコーディネートして日々センスを培うのもアトリエ事務所で重要なことかと。

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自分ひとりでプロジェクトを回せる
規模が小さいアトリエ事務所は、自分ひとりでプロジェクトをまかせられることが普通です。
責任は伴いますが、その分得られる経験値も大きいです。
自分のこだわりを実現するための検討作業や、施主とのコミュニケーションスキルなども身につき、
場合によっては独立後も自分のプロジェクトで培った人間関係が活きてくることもあります。
副業しやすい
企業や組織設計ではなかなか副業OKな場所も少なかったりしますが、
アトリエでは比較的自由な場所が多いです。
アトリエは忙しくて副業なんか無理!という声もありますが、それはゼネコンや組織事務所、また他業種でも同じこと。
時間を管理して、少しでも副業できる時間を設ける工夫をして、独立への準備をすすめることも重要です。
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作家性・意匠性の高い建物を設計できる
デザイン性が高く、前衛的な建築意匠やディティールを試行錯誤できるアトリエは
創作意欲が旺盛な方にとっては、最高の職場です。

「ボスの名前と施主の融資を受けて 好きなデザインを実現できるのがアトリエのいいところだ!」
と言っていたことを思い出します。
アトリエ設計事務所のデメリット

ここからはアトリエ設計事務所のデメリットについて見ていきます。
- 忙しい
- 給料は決して高給とは言えない
- 税金や社会保障は自腹パターンが多い
忙しい
アトリエはプロジェクトを自分一人で、複数担当することは普通です。
それらの修正や締め切り、デザイン検討などで常に忙しく、土日も返上、終電近くの電車で帰ることはよくあります。
とは言えこれはアトリエに限らず、僕が務めている組織設計や、ゼネコンの設計部でも同じです。
逆に組織体が大きくなるほど残業や休日出勤は、上司の許可や、取り締まり、業績に影響がでるので
アトリエにはないプレッシャーもあるのです。
給料は決して高給とは言えない
下記の記事でも書きましたが、アトリエ事務所のお給料は他業界と比べても決していいとは言い切れません。
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まあ、給与以上の価値を見出してやってくる方も多いので、そこは一概にデメリットとも言いづらいですが、
ある程度安定志向な方や、独立志向ではない方にとっては少し厳しいかも。
給料が低くても、ぼくのように副業を組み合わせると、普通のサラリーマン以上の月給を達成することも可能です。
ゴールと目標を持ってアトリエキャリアを積み上げていきましょう!
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税金や社会保障は自腹パターンが多い
こちらもあるあるですが、税金は自分で納めてね。という事務所も普通です。
手取りがおもったよりも少なくて、当初の計画よりも生活が苦しい。。ということもありますので
事前に雇用条件は確認しておくようにしましょう。
アトリエ設計事務所をおすすめしたい方

ここまでいろいろと書いてきましたが、アトリエ設計事務所をおすすめしたいのはこんな方。
- 三度の飯より建築・デザインが好きな方
- 自分が尊敬する建築家の元で仕事をしたい方
- 将来自分の設計事務所で独立したい方
給与は決して高いとは言えず、多忙でもあるアトリエでの業務ですが、
独立して自らがボスになれば、すべて返ってくる!という話も聞きます。
じっくり将来のヴィジョンを見据えて、着実に経験を積み重ねていきたいですね。
まとめ

アトリエ事務所はボスと直接仕事ができ、プロジェクトも比較的自分の責任でまわしやすいので
独立を目指す方にはぴったりの環境ですが、一方ハードモードな事務所も多いので事前のリサーチが重要ですね。
アトリエキャリアを積み重ねつつも、副業などを交えて独立準備を着実に進め、自分自身のアトリエを構えるその日まで、精進しましょう!
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