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本記事の内容
年間50本以上の映画を見る現役サラリーマン建築家の僕が
「シンメトリーな構図が印象的な3人の映画監督とそのおすすめ作品10本」をご紹介します。
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もくじ
シンメトリー(左右対称)って?
こちらの動画がとてもわかり易くかったのでシェアしておきます。
シンメトリーは、左右対称の構図のことを指しますが、
人間は、完全な左右対称の物や人に対し、
美しさや安定感、本物感などを感じる特性があります。
これを心理学ではシンメトリー効果と呼び、建築、広告、映画で
人の心を引きつける一つのデザイン手法として様々に応用されています。
シンメトリーな図形は人間の心理に次のような効果をもたらします。
- 誠実感
- 信頼感
- 安定感

顔の対称性が高い男性ほど女性に好感をもたれる結果になったそうです。
シンメトリーな構図で有名な映画監督3選

シンメトリーな構図をよく取り入れている映画監督3人を挙げてみました。
- アンドレイ・タルコフスキー
- ウェス・アンダーソン
- スタンリー・キューブリック
彼らのプロフィールや、
代表作についてそれぞれご紹介していきます!
アンドレイ・タルコフスキー
生年月日 | 1932年4月4日 |
没年月日 | 1986年12月29日 没54歳 |
出生地 | ソビエト連邦 |
死没地 | フランス パリ |
参考:Wikipedia
タルコフスキーは、映像の詩人とも呼ばれていますが、
とにかくどのシーンをとっても
一枚のアート作品のように映像的完成度がとても高いんです!
タルコフスキー映画の特長

ため息が出るほど美しい映像美や、
長時間スローの手法なんかでは
普通の映画とは全く異なる映像体験を得ることができます。
タルコフスキーのおすすめ作品
ここからはタルコフスキーのおすすめ作品をみていきます。
タルコフスキーおすすめ①:ストーカー
タルコフスキーは何気ない日常や空間さえたっぷりと時間をかけて撮ることで
そこにはなかったはずの美を宿します。冒頭の何気ない部屋の扉を、
ゆっくりとしたクローズしていく映像を初めて観たときは
その映像美に度肝を抜かれ、この映画監督は只者ではないと直感しました。
タルコフスキーおすすめ②:ノスタルジア
この映画で個人的に好きなのは、ドミニコが住む水浸しの廃墟での水の表現です。
後述するキューブリックは、潔癖的な映像美への執着がありますが、
タルコフスキーは廃墟礼賛でとにかく汚い空間や人間でも美を見出します。
シンメトリーな映像表現者の中でもこうした違いは興味深いですね。
タルコフスキーおすすめ③:惑星ソラリス
SF映画のマスターピースとも言われるこの作品ですが、
後述する、キューブリックの「2001年宇宙の旅」と見比べると、
2人のシンメトリー構図指向監督の微妙なスタンスの違いがわかるでしょう。
ウェス・アンダーソン
生年月日 | 1969年5月1日 |
出身 | アメリカ |
ウェス・アンダーソンの映画は、ほとんどのシーンが左右対称な構図で
撮られている程、シンメトリー効果を徹底しています。
ウェス・アンダーソン映画の特長
-
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- ポップな色使いと構図の圧倒的センス
- 巧みなプロットとドラマ
- キャッチーな音楽
- 魅力的な登場人物
- 豪華な常連俳優陣
-
こちらの動画では、ウェス・アンダーソンの映画に以下に
シンメトリーな構図のシーンが多いかを検証しています。
ウェス・アンダーソンおすすめ作品4選
ここからはウェス・アンダーソン監督の
おすすめ映画3つをご紹介していきます。
ウェス・アンダーソンおすすめ①:犬ヶ島
失踪した愛犬を探す少年と犬たちの壮大な旅と冒険を描く、
人形劇とアニメーションを組み合わせた全編ストップモーションアニメです。
物語のストーリー展開も巧みで、アート色の強い作品です。
未来の日本を舞台にした、独特の世界観も見どころです。
※犬好き必見です。
ウェス・アンダーソンおすすめ②:ザ・ロイヤルテネンバウムズ
テネンバウム家の夫(後別居)ロイヤルと妻エセルに加え、
早熟な天才三兄妹チャス、リッチー、マーゴの物語です。
登場人物がみんなどこかネジが外れていてむちゃくちゃなんですが、
小気味いい音楽と、シュールで愛憎あふれる家族劇は
観終わったあとに不思議なカタルシスをもたらしてくれます。
個人的には秘密主義なマーゴの大ファンです。
ウェス・アンダーソンおすすめ③:グランド・ブダペストホテル
有名ホテルの支配人と、新米ホテルマンのお話。
とてもコミカルで、画面の色合いもキュートなのですが、
回顧形式で語られたり、結末の展開なんかも含めると
ウェス・アンダーソン映画の中では最も切ない作品であるかもしれません。
ウェス・アンダーソンおすすめ④:ムーンライズ・キングダム
1960年代のとある島を舞台に、
ボーイスカウトの少年少女の逃避行と彼らを追う大人たちのお話です。
豪華なキャスティングに、遊び心が冴え渡る作品です。
ぶっとんだ設定を巧みなプロット展開で
ちゃんと1本の作品にする彼の力量は、本作でも健在です。
3.スタンリー・キューブリック
生年月日 | 1928年7月26日 |
没年月日 | 1999年3月7日(70歳没) |
出生地 | アメリカ合衆国 ニューヨーク州マンハッタン |
死没地 | イングランド ハートフォードシャー |
シャイニング、時計じかけのオレンジで知られる
奇才キューブリックもシンメトリー効果をよく使っていますね。
キューブリック映画の特長

監督のみならず,脚本、影、編集、製作まで一人でこなしていたそうです
こちらは英語ですが、
キューブリックのドキュメンタリーなので興味が
キューブリックおすすめ映画3選
ここからはスタンリー・キューブリックの
おすすめ作品3つをご紹介していきます。
キューブリックおすすめ①:シャイニング
言わずとしれたゴシック・ホラーのど定番シャイニング。
このジャック・ニコルソンの表情が全てを物語ります。
シンメトリー構図の嵐な映画ですが、
特に、息子のダニーが廊下を三輪車できこきこ進むシーンなんかは有名ですね。
続編のドクタースリープもぼくはしっかり映画館で観てきました。
キューブリックおすすめ②:時計じかけのオレンジ
過激な暴力シーンや性的な表現もあり、
本国イギリスでは公開禁止となっていた映画です。
賛否両論分かれる映画の大筆頭ですが、僕は大好きな映画です。
ポップでサイケな色使いやアーティステックな小物、インテリアは、
建築・デザインフリークにはたまらない一本です。
キューブリックおすすめ③:2001年宇宙の旅
SF映画の大筆頭とも言える作品ですが、
意味深で一見しただけでは、理解が難しい映画と言えます。
しかし、映像はキューブリックらしくとことん洗練されています。
時計じかけのオレンジでもそうでしたが、クラッシック音楽も多く導入されています。
まとめ

シンメトリーな構図が印象的な映画監督とその作品をご紹介してきました。
最後に今回ご紹介した10本をまとめておきます。
映画好き建築家の僕がおすすめしたい映画をもっと知りたい方はこちらもおすすめです。
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今回は以上です。
ご覧いただきありがとうございました!